カテゴリ: 北アルプス登山2014

2014年8月14日。
北アルプス登山の2日目。
夜中から頭痛で目が覚めました。
鎮痛剤を飲みましたが、あまり効きません。
AM4:00起床。
この日の天気は、午前中は晴れ間も出るものの昼からは雨予報。
歩くなら早い方が良いと思い、一番の朝食の列に並びます。
燕山荘の朝食は早い者順です。
朝食を食べて、AM5:10出発。

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夜が明けてみると、天気はどんより曇り空。
この日は表銀座を歩いて向かいの大天井岳を登り、
戻って来てまた燕山荘に泊まります。
目指す大天井岳は見えますが、槍ヶ岳は見えませんでした。

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暫く歩くと、予報よりもかなり早く雨が落ちて来ました。

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西からの風もあり、かなりの悪条件です。



表銀座の唯一の危険箇所のハシゴ。
雨だったので、リアルに危険でした。



大天井岳手前の分岐で、左方向へ。

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岩だらけの道を登ります。



そして大天井岳山頂に到着。
ここからは晴れていれば槍ヶ岳の絶景が拝める筈でしたが、
絶景どころか強風で飛ばされそうでした。

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すぐ下の大天荘で休憩。
雨で体が冷えたので、温かいコーヒーを頂きました。
ここから大天井岳をくるっと回って引き返すルートに向かいます。

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少し歩いた所で、雲の切れ間に出ました。
大天井岳までの表銀座はほとんど危険箇所は無かったのですが、

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ここからは結構真剣に歩かないと滑落しそうな道になりました。



手前のハシゴの下は、ガケです。

暫く歩いて、大天井ヒュッテに到着。

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ここは槍ヶ岳方面・常念岳方面・燕岳方面への分岐点です。

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ここでも温かいコーヒーを頂きます。
このヒュッテで槍ヶ岳から来た方と出会い、意気投合。
今夜は同じ燕山荘に泊まるとの事なので、再会を約束して出発。

大天井ヒュッテから表銀座への道も、かなり危険箇所がありました。



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しっかり3点支持で歩きます。



表銀座と合流したら、来た道を戻るだけ。
少しは天気の好転を期待したのですが、結局晴れる事はありませんでした。

昼過ぎに燕山荘にチェックイン。
まだ昼食を食べていなかったので、食堂でカレーうどんを食べました。

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その後、一瞬雨も止んで絶景が拝めました。

この日の部屋は3畳に4人。
前日と比べれば、余裕のスペースです。
相部屋の方々とも仲良くなり、夕食も一緒に。
食後に大天井ヒュッテで会った方も加わって、消灯時間まで酒盛りをして就寝。

夜中、やはり頭痛で目が覚めました。
これは連日重いザックを背負った肩こりから来る偏頭痛か、
いわゆる高山病の症状なのかは分かりません。
ただ薬が効かない事を考えると、高山病の可能性もあります。

AM3:00起床。
頭痛で寝てられないので、起きて朝食の時間を待ちます。
この日の天気は、朝晴れて昼から雨予報。
ですが、朝食後に表に出ると、

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う~ん、今日も朝日は拝めませんね。
天気が良ければ、少し表銀座を歩いてから下山するつもりでしたが、
悪天候なのでそのまま下山します。
知り合った方々に別れを告げ、中房温泉目指して下山。

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時折晴れ間も見えますが、槍ヶ岳は全く見えません。
登りでは人で溢れていた合戦小屋も、早朝では人っ子一人いませんでした。
この辺りから雨が落ちて来たので、カッパを着込んで歩きます。
途中からは朝一で登って来る人達が出だし、下山に時間が掛かりました。

AM8:00、3時間掛かって下山。
バイクを停めてある駐車場に行き、雨の中でパッキングをします。
すぐ近くの温泉で3日ぶりの風呂に入り、着替えと荷物の積み直しをする筈が、
何と時間が早過ぎた為、まだ営業時間外でした。
温泉は諦め、適当に積んだ荷物を気にしながら、
スローペースで山道を下ります。
コンビニで着替えて荷物をしっかり積み直し、コーヒーを飲んで落ち着きました。

本来はこの後、平湯キャンプ場に移動の予定でしたが、
天気予報が悪い為、キャンプはせずにそのまま帰宅します。
安曇野ICから一気に高速で帰宅。
途中で雨に降られましたが、大した降りにはならず、PM3:00に帰宅。

今回の初めてのアルプスは、行くのを躊躇う程の天気予報でした。
もう少し晴天を期待していましたが、2日目以降は残念な結果になりました。
ですが初日に北アルプスの絶景は拝めたのは良かったです。
また、当初予定のように日帰りか1泊では無く、
2泊してしっかり歩けたのは、良い経験になりました。

結果的に60Lバッグとトップケースの半分のキャンプ道具は、
まったく使わずにただのウエイトと化してしまいました。

今回の経験で、またアルプスに行きたいと強く思うようになりました。
ただバイクでの往復はかなり大変だったので、次は電車かバスですね。
大阪からなら上高地への直行バスがありますから。

そうなると、上高地発の登山になるので、次は奥穂高?槍ヶ岳?

う~ん、その時までにそれ相応の経験を積んでいたら、考えてみますか。




盆休みは初めて北アルプス登山に行って来ました。

そもそも私が山登りを始めた理由は、身体を動かす事が好きなのと、
比良の武奈ヶ岳や四国の剣山のような、
山頂から稜線にかけて開けている場所を、見たい行って見たいと思ったから。
ですが、そこには北アルプスへの憧れはまったくありませんでした。
むしろ漫画「岳」を読んでいるせいか、アルプスは恐怖の方が強かったのです。

本来盆休みは東北ツーリングをしたいと思っていましたが、
有給が取れなかった為、日にちが足らずに諦めました。
その代わりに北アルプス登山が浮かんだのです。
ただ、それも最初は平湯でキャンプするついでに、
バスで乗鞍岳に登るか、ロープウェイで西穂高近くまで行く程度のつもりでした。

ですがそれだと勿体無いので、色々考えて燕岳(つばくろだけ)にしました。
それでも最初は日帰りか1泊のつもりでしたが、
どうせなら表銀座と言われる絶景の縦走ルートを歩いてみたいと思い、
結局山小屋2泊となった次第です。


前置きが長くなりました。


2014年8月13日。
AM2:00起床。
既にFZ1に荷物は積んでいたので、着替えてすぐ出発。



登山は13日~15日の予定で、15日~17日は平湯でキャンプです。
いつものキャンプ道具+山登り道具を積む為、とんでもない荷物になりました。
異常に重心が高く、ちょっと怖かったです。

名神~中央道~長野道と進み、安曇野ICで高速を降ります。
近くのコンビニで水と食料を買い込み、山道へ入って行きます。
燕岳への登山口は、中房温泉と言う所にあり、
そこに登山者用の無料駐車場もあります。
通常夜明け前に満車になるのですが、
奇跡的に一箇所空いていて停められました。
ここでバイク乗りから山登り装備に換装し直して出発。

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ここで標高1462mあり、よく登っている比良の最高峰武奈ヶ岳より高いです。
AM9:00登山スタート。
ここから高低差1300mの登りが始まります。
一説には、北アルプス三大急登と呼ばれているそう。
疲れないようにゆっくり歩くつもりでしたが、
荷物がかなり重くて、そもそもゆっくりしか歩けません。



道自体は結構登りますが、六甲辺りと大差ない感じです。

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ベンチが定期的にありますが、何処も一杯です。
何度か休憩をしながら登り、合戦小屋に到着。

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大盛況の合戦小屋。
ここで持参した弁当を食べ、合戦小屋名物のスイカも頂きます。

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写真では分かり難いのですが、でっかいです!
1人分を食べやすく半分に切ってもらいました。

お腹を満たせたら出発。
ここから段々風景が変わって行きます。
そして、ついに見えました!

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表銀座の向こうに、槍ヶ岳!
当然初めて生で見るので、大興奮です。
ここからは所々で見えていたので、登りの疲れも吹き飛びました。

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見えているのは東餓鬼岳でしょうか?

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暫く登ると、この日の宿が見えて来ました。

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PM1:00山小屋到着。

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随分あっさり着いたので、拍子抜けです。
北アルプス三大急登は何処にあった?
そして右手を見ると・・・、



燕岳。
素晴らしい、とても綺麗な山です。
何でもその姿から北アルプスの女王と言われているそうです。
まだ山小屋に入るには早いので、まずは燕岳を登頂します。

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まずはイルカ岩と槍ヶ岳。
その姿が似ている事から、そう呼ばれています。

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メガネ岩と槍ヶ岳。

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そして標高2763mの燕岳に無事登頂。

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燕岳山頂から見える槍ヶ岳と記念撮影。

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堪能したので、山小屋に戻ります。

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この日お世話になるのは、燕山荘(えんざんそう)と言う山小屋。
何でも各方面で一番泊まってみたい山小屋の1位を独占してるとか。
確かに、想像していた物とは全然違いました。

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まず入ってすぐに受付と売店があります。
燕山荘オリジナルグッズから食料飲み物まで色々手に入ります。
その横には大きな食堂とレストランがあります。

山荘の中を進むと、たくさんの寝室がありました。





それもその筈、燕山荘の収容人数は650人!
私のこの日の場所は、別館の一番奥の二階。

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5畳のスペースです。
山小屋なので当然相部屋なのですが、この日は何とここに9人!
つまり畳半分が1人のスペースです。
狭っ・・・・・。

その後は夕食まで時間がかなりあったので、表でずっと風景を眺めていました。

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夕食の時間となったので、食堂に行きます。

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するとそこは大行列!
でもこれはほんの1/4の人数。
人が多過ぎて一度に食事出来ないので、4組に分けられるんです。

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夕食のメニューは、私が普段食べている物よりも豪華です。
さすが一番人気の燕山荘。
荷物をヘリで輸送しているので、こんな豪華な食事が出来るんでしょうね。

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夕食後はオーナーのホルンの演奏を楽しみ、この日は就寝となりました。

あまりに狭い寝床なので、お互いに足と頭を互い違いにして寝ます。



次回に続く。



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